1.写真資料から基準マッピングデータを作成

本ページでは、鹿鳴館の現存写真をもとに、写真のパースに一致するよう3Dモデリングを行い、 外観の基準マッピングデータを作成した工程を紹介します。
写真資料から建築形状を抽出し、 柱位置やアーチ曲率などの整合性を検証することで、明治期建築の復元精度を高めています。

鹿鳴館の現存写真を元に、写真のパースに一致するよう 3D モデリングを行い、 鹿鳴館の基準となる「外観マッピングデータ」を作成しています。
この工程では、柱の位置関係、アーチの曲率、手摺の高さや角度といった細部まで、 写真に写り込む情報を可能な限り抽出し、3D空間上で再現することが求められます。
下記では、元写真・線画化したモデリングデータ・レンダリング画像を横一列に並べ、 それぞれの形状がどの程度一致しているかを比較検証しています。
この比較作業により、写真資料から読み取れる建築的特徴が正しく3Dモデルへ反映されているかを確認し、 後続の寸法推定や建築図面作成の精度を高めるための基礎データとして活用しています。

元写真

鹿鳴館 外観の元写真(国立国会図書館所蔵)

線画モデリングデータ

鹿鳴館 外観の線画モデリングデータ(3DCG復元)

本ページでは、国立国会図書館所蔵の歴史写真を基準として作成した3Dモデリングデータの線画出力と元写真を並置し、建築形状の整合性を検証しています。
左側の元写真には、鹿鳴館の特徴的な外観が写されており、アーチ窓、バルコニー、柱配置、屋根形状など、細部まで明瞭に確認できます。 右側の線画モデリングデータは、これらの要素を写真上で正確にトレースし、立体構造として再構築したものです。
両者を比較すると、アーチの曲率、柱間隔、手摺の高さ、屋根の勾配など、主要な建築要素が一致していることが分かります。これは、写真資料をもとにした寸法逆算とモデリング工程が適切に行われていることを示しており、当時の鹿鳴館の外観を高い精度で復元できていることの証拠となります。 この比較により、歴史写真と3Dモデルの間に形状的な齟齬がないことが確認でき、以降の詳細復元作業や建築考証における信頼性を裏付ける重要な工程となっています。
●画像出典先は|『東京景色写真版』、江木商店、[明26?/国立国会図書館デジタルコレクション|/鹿鳴館
 国立国会図書館デジタルコレクション「参照アドレス」 https://dl.ndl.go.jp/pid/764109//1/44

鹿鳴館の歴史的整合性の検証ページはこちら

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