|合同会社ペンタトニックスケール|展示会デザイン・内装デザイン/鹿鳴館 再建プロジェクト

鹿鳴館3DCG再現

合同会社ペンタトニックスケールについて

合同会社ペンタトニックスケールは、展示会会場デザイン、内装デザイン、設計施工を手がけるデザイン会社です。
本業務とは別に、ジョサイア・コンドルが設計した建築物を中心とした近代建築の研究・保存を目的とする 「鹿鳴館研究プロジェクト」を推進し、歴史的建築の3DCG化また図面の復元保存をおこなっています。

□鹿鳴館とは

鹿鳴館(ろくめいかん)は、明治政府が西洋諸国との外交を進めるために建設した迎賓館で、 日本の近代化を象徴する代表的建築 として知られています。
西洋式の華やかな建築と社交文化を取り入れたことで、 当時の日本が「近代国家として国際社会に参加しようとする姿勢」を象徴する存在となりました。

  • 設計:イギリス人建築家 ジョサイア・コンドル
  • 施工:土木用達組
  • 竣工:明治16年7月(1883年)

その華やかな時代も、当時の外務大臣の辞任とともに終焉を迎えました。 その後、鹿鳴館は民間に払い下げられ、1940年(昭和15年)に解体されました。
また、コンドル自身が描いた設計図面や、取り壊し直前に作成された実測図は、現在まで発見されていません。

□鹿鳴館プロジェクトの目的

本プロジェクトでは、現存する当時の略図や数少ない写真資料をもとに、 鹿鳴館を3DCGで復元することで、図面の復元、そして建物の再現可能性を検証するを目標としています。
単なるビジュアル化に留まらず、舞踏室の寸法検証や外観細部の再建レベルでのシミュレーションなど、建築的精度を重視したデジタル復元を進めています。

さらに本研究は鹿鳴館に限らず、同じくジョサイア・コンドルが設計した近代建築にも対象を広げ、
・旧岩崎邸庭園(洋館) ・ニコライ堂(東京復活大聖堂) ・三菱一号館 ・旧古河庭園洋館 など、現存建築・失われた建築の双方について、近代建築史の再検証に資する3DCG復元を行っていきます。 これらのデジタル復元は、建築意匠の理解だけでなく、構造的整合性や空間寸法の検証にも活用でき、 近代日本建築の研究・保存・教育に寄与するデジタルアーカイブの構築を目指しています。

□再現の進め方

1. 写真資料から基準マッピングデータを作成

現存する写真群をもとに、まず CG による基準となる「マッピングデータ」を作成します。

2. 別角度写真・部分写真・現存部材への再マッピング

作成したマッピングデータを、別アングルの全体写真、部分的に撮影された写真、さらに現存する建物部材へ再マッピングし、 各写真間の差異を検証します。

3. 調度品などの個別再現

建具や装飾品についても、写真に個別にマッピングを行い、それぞれのモデリングデータを鹿鳴館の外観・内部空間に落とし込み 精密な3DCGとして再現し研究に活用します。

4. 寸法の割り出しと建築図面の作成

こうして得られた建具などの個別CGデータと、建物全体のCGデータを比較検討することで、 建物の幅・奥行き・高さといった寸法を割り出し、最終的に建築図面としてまとめ上げます。

□正確な再現を目指して

当プロジェクトでは、鹿鳴館の歴史的価値を正しく伝えるため、可能な限り正確な再現を目指しています。
公開している3DCGは、現時点で確認できる資料に基づいていますが、新たな資料やご指摘に応じて、随時改善していく予定です。

■コンドル建築マップ(東京・全国)

ジョサイア・コンドルが日本各地に残した建築作品を、地図上で一覧できるインタラクティブ・アーカイブです。